読み聞かせ絵本紹介⑧~七夕~

絵本読み聞かせ

 「おこだでませんように」(作 くすのきしげのり・ 絵 石井聖岳 2008年6月小学館)を読んだ。七夕の願い事の短冊に「おこだでませんように」と書いた“ぼく”。1年生になって習ったひらがなで心を込めて丁寧に書いた“ぼく”。本当は、先生やお母さんに褒められたいのに・・・。いつも、おこられてばかりの“ぼく”。昨日も怒られた。今日も怒られた。明日もきっと怒られる・・・。ぼくは悪い子なんやろか・・・。子ども達の心の中には、こんな思いがあったのかと、改めて読み手も改めて気づかされる。目の前で聞いている3年生の子ども達。“ぼく”と同じような思いを抱えている子がきっといたはず。だって、ちゃちゃを入れていた子の目がどんどん変わってきたのを読みながら感じたんだもの。子ども達はきっと、いや、みんな認められたいと思っている。身近な大人である、先生に、お父さんに、お母さんに・・・。そう、子ども達のそんな思いを受け止められるのは、やっぱり身近な大人なのだなあ。1年に一度の七夕に読んで、そんなことを忘れないようにしたいものだ。

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