絵本LiveDay@絵ほんcafe LABASE SECRET

絵本原画展

     糸井文彦 絵本原画展・作品展~絵本をひらけば世界が広がる~

 2024年3月23日(土)13:30~京都府八幡市欽明台にある絵ほんcafeLABASE SECRET2階のギャラリースペースにて絵本LIVEのイベントを行いました。原画展開催中のイベントDAY1です。定員約20名で参加者を募集していましたが、定員を上回る26名の方にお申し込み頂きました。自分主催で、しかも単独でイベントを行うのは全く初めてでしたので、果たして来てくれる人がいるのかと不安でしたが、教え子ご家族をはじめ、カフェのお客さんや知人等が集まってくださいました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 オープニングは、「おじいちゃんのイカ」(文芸社2017年)の読み聞かせから始めました。読んだ後には、ぼくのとって1冊目のこの絵本ができた経緯や背景についてお話ししました。あとがきに書いていますが、祖父母、両親が亡くなったことから、初めて自分のルーツについて考えたこと、幼い頃の原風景を何らかの形で残したい気持ちになったことなどを話しました。

 

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 そして、ここからは前の方に座ってくれている子ども達に読んでほしい絵本を選んでもらいました。それぞれの絵本を読む前や読んだ後に、補足的にモチーフとなった体験談や作品に込めた思いを話しました。そして、「まっさらな空」(ニコモ2021年)を読んだ後には、ギターで「まっさらな空」(作詞作曲糸井文彦)をギターで歌いました。教室でも歌っていたので、知っている子ども達が自然に一緒に声を出して歌ってくれたことで会場がとっても和やかな雰囲気になりました。本当に子どもの一生懸命な声に勝るものはありません。

 あっという間に時間が過ぎていき、いよいよ終盤。全10作品(著作一覧をご覧ください)のうち残っているのは、新作『嵐電のってこ!』(ニコモ2024年)だけです。これは、ぼくにとってはかなりチャレンジングな1冊です。何がチャレンジングなのか、①原画を描いたのは和紙。ぺらぺらで薄いのですぐ破れる。②初めて使ったモデリングペースト(盛り上げ剤)を和紙に塗りたくり敢えてデコボコにしたり、立体的な部分を作ったりした。これが塗りにくい!(是非、原画を見て欲しい!)③テキストをラップ調で構成した。韻を踏むことの難しさや面白さを発見。即興でラップを歌うラッパーの凄さに改めて気づく。④読み聞かせならぬ、歌い聞かせにチャレンジ(勿論ラップ調で!)YouTubeで合いそうなフリートラックを探して家族にも内緒で密かに練習。(午前中の準備とリハで初めて二女の前で披露)ラップなんかやったことない、しかもリズム感のなさにはコンプレックスがあるのに、無謀なことをしてしまった。(楽しかったから笑われてもまたやります!)

 天津飯のところボコボコで入稿の時にはひび割れて出版社から指摘を受けた! 

左側の白い部分が波打ったままかたまっている!

 という数々のチャレンジをしたわけです。和紙に描くこととモデリングペーストなるものを使ったのは、昨秋、イベントでご一緒させて頂いたご夫婦のユニットはらぺこめがねさんから聞いたことを何の知識もなく試してみたのです。まあ、自由でいいのです。

 そして、絵本は使わずに原画の前を移動しながら披露しました。ちょっと恥ずかしかったけど、思いのほか楽しかったです。参加者のみなさんからは、少し笑い声が、、、もっと笑ってー!笑 そして、多くの方が動画撮影。家で笑うんでしょうか。(もう一度見てもらえるだけで嬉しい)多分、普段とは違う糸井先生を見て、どう反応していいか困らせてしまったのでしょうね。

 そして、最後には、子ども達の1年間の成長を感じ、これからの前途を願う応援の気持ちを込めて作った曲「いっぽいっぽ」をギターとハーモニカで弾き語りました。まだまだ歌いたい曲もあったのですが、この時点で5分強のタイムオーバー。あっという間の1時間でした。参加者の方からも、同じ感想を頂きほっとしました。

 イベント後は、新刊を含めた著作絵本、そして、オリジナルグッズのポストカードの販売をさせて頂きました。たくさんの絵本、ポストカードを購入頂き恐縮です。30冊近くの絵本にサインとイラストを入れさせて頂きました。長い時間お待たせしてしまったかもしれません。また、たくさんお話させて頂き嬉しかったです。

 最後に特筆すべきは、今回のイベント撮影は、先日まで同僚だった石田恵美子さん、インスタアカウント(emix.photographer)にお願いしました。今までもカメラマンとして活動されていましたが、この春から更に本格的に活動されます。皆さん応援をよろしくお願い致します。今回、イベント開始前から来て頂き、まず展示作品を全て撮影してもらいました。写真を見て最初に思ったのは、雰囲気がとても明るく、ひとつひとつの作品の大事にしたいところがしっかり見てもらえるということ。作品そのもののよさを引き出してくれている感じがします。また、改まって写真を撮られるのが苦手なぼくですが、絵本を読んでいるところ、ギターを弾いているところ、そして、参加者の子ども達との触れ合いが、とても自然な感じの一コマになっていることが嬉しい。また、日頃、家族写真等を撮られているので、参加者の子どもの表情がいい!穏やかな雰囲気でほっこりする。あと、素人考えだけど、ユニークな構図があって楽しいです。今回の写真を使い、図録を作る予定です。またお知らせ致しますので、是非ご覧ください。

ということで、思いのままに書いたので書き忘れていることもあるかもしれませんが、本当に幸せで濃密な空間、時間でした。皆さんに感謝感謝です! ありがとうございました。

イベントDAY2もお楽しみに。(20243.30原画展最終日10:30~絵本専門士の坂本ゆかりさんをお迎えしてギャラリートーク&絵本LIVEです)

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